1971年にバイエル社によって産業化されて以来、グリホサートは半世紀にわたり市場主導の競争と業界構造の変化を経験してきました。華安証券は、50年間のグリホサート価格の推移を検証した結果、グリホサートは徐々に底値圏を脱し、新たな景気循環の到来を告げると予測しています。
グリホサートは非選択性、内部吸収性、広域スペクトルの除草剤であり、世界で最も多く使用されている除草剤です。中国は世界最大のグリホサートの生産国・輸出国です。高在庫の影響で、海外での在庫調整は1年以上続いています。
現在、グリホサートの世界的な需要は回復の兆しを見せています。海外での在庫補充は徐々に停止し、第4四半期には補充期に入ると予想されます。この補充需要が回復を加速させ、グリホサートの価格を押し上げると予想されます。
判断基準は次のとおりです。
1. 中国税関の輸出データによると、ブラジルは6月に在庫調整を停止し、補充期に入ったことが分かります。米国とアルゼンチンの補充需要は数ヶ月連続で低水準で推移し、その後上昇傾向を示しています。
2. 第4四半期には、南北アメリカ諸国で徐々にグリホサート需要作物の植え付けまたは収穫期に入り、グリホサートの使用がピークを迎えるため、海外のグリホサート在庫が急速に消費されると予想されます。
3. 白川営富のデータによると、2023年9月22日の週のグリホサート価格は1トンあたり29,000元で、過去最低水準まで下落しました。コスト上昇の圧力を受け、現在のグリホサート1トンあたりの粗利益は3,350元まで低下し、これも過去3年間の最低水準となっています。
これを踏まえると、グリホサートの価格下落余地は大きくありません。価格、需要、在庫という3つの要因を考慮すると、海外需要が第4四半期の回復を加速させ、グリホサート市場を反転上昇に導くと予想されます。
華安証券の記事より抜粋
投稿日時: 2023年9月27日