農業化学薬品 植物成長ホルモン パクロブトラゾール
パクロブトラゾール(PBZ)は植物成長調整剤およびトリアゾール殺菌剤植物ホルモンであるジベレリンの拮抗剤として知られています。ジベレリン生合成を阻害し、節間の成長を抑制して茎を太くし、根の成長を促進し、トマトやピーマンなどの植物において早期着果と種子形成を促進します。
使用法
1. 稲の強健な苗の育成:稲の最適な薬効期は、播種後5~7日目の1葉1心期です。15%パクロブトラゾール水和剤の適切な施用量は、1ヘクタールあたり3キログラム、水1500キログラムを散布します(つまり、1ヘクタールあたり200グラムのパクロブトラゾールに100キログラムの水を加えます)。苗圃の水は乾燥させ、苗に均一に散布します。15%濃度の薬剤は、パクロブトラゾール500倍液(300ppm)で処理します。処理後、植物の伸長速度が遅くなり、生育抑制、分げつ促進、苗立ち不良防止、苗の強化などの効果が得られます。
2. 菜種の3葉期の強い苗を栽培し、1ヘクタールあたり600〜1200gの15%パクロブトラゾール水和剤を使用し、900kgの水(100〜200ppm)を加えて菜種の茎と葉に散布し、クロロフィルの合成を促進し、光合成速度を向上させ、菌核病を減らし、抵抗性を高め、莢と収量を増加させます。
3. 大豆が開花初期段階よりも速く成長しないように、1ヘクタールあたり600〜1200グラムの15%パクロブトラゾール水和剤と900kgの水(100〜200ppm)を大豆の苗の茎と葉に散布して、長さを制御し、鞘と収量を増加させます。
4. 小麦の生育管理と適切な深さでの種子処理パクロブトラゾール小麦の苗が丈夫で、分げつ数が増え、草丈が縮み、収量が増える効果があります。小麦種子50キログラムにパクロブトラゾール水和剤15%を20グラム(60ppm)混ぜると、草丈の縮減率は約5%と化学図書で示されています。播種深さ2~3センチの小麦畑の早期播種に適しており、種子の品質、土壌の準備、水分含有量が良好な場合に使用します。現在、生産現場では機械播種が広く行われており、播種深さの制御が難しい場合は出芽率に影響を与える可能性があるため、使用には適していません。